令和元年活動報告
NPO法人こうのとりを育む会が管理・協力する吹上地区の冬水田んぼにオオハクチョウが4年連続で飛来しています。オオハクチョウは遠く極東シベリアから越冬のために北海道や青森、新潟に飛来します。メディアで取り上げられる多くがコハクチョウであるのに対し、オオハクチョウが埼玉・鴻巣まで飛来することは稀だと伺っています。飛来場所は県の推奨品種米である「彩のきずな」を無農薬で作る田んぼで、冬でも水深15センチを保つことで様々な生き物が生息できる環境を創出しています。少し灰色がかった幼鳥は体つきこそ親鳥と変わりませんが、親鳥の後ろをついて回る仕草はとても愛くるしく感じます。近年、環境に対する評価や取り組みが重要視されており、県の温室効果ガス排出量は2005年の4,296万tから2020年には3,380万tへ21%削減する目標値を掲げています。また、太陽光発電などの再生可能エネルギーやPM2.5対策など、あらゆる世代が環境を意識することで近い将来にコウノトリが鴻巣の空を舞う日が近づくと感じます。
いよいよ来年に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックですが、本日PM2時に埼玉県内の聖火リレーの詳細が発表されました。埼玉県は他県と比べて多い3日間の日程が組み込まれており、初日の7月7日は川口市~所沢(航空記念公園)。2日目は草加市~熊谷市(熊谷スポーツ文化公園)。3日目は川越市~さいたま市(さいたま新都心公園)に決定しました。鴻巣市は3日目に中山道・鴻巣宿を通過するルートが発表され、鴻巣駅入り口交差点(現在、名称を募集中の街区公園)から北本市内(現ベルク駐車場)で聖火をつなぎます。中山道は日本橋から京都三条大橋を結ぶ街道ですが、岐阜や長野など険しい中央山間部を経由することから中山道(木曽路)と称されたようです。鴻巣宿中山道を56年ぶりに聖火が通過することは市民にとって喜ばしいと感じると共に、前回の東京オリンピックが記憶にある方は非常に感慨深いでしょう。私は初めての聖火リレーの機会を伝統の継承や賑わいある街づくりにどのように生かせるかをしっかり検証して、次代に繋げていきたいと感じます。
12月議会の議案として文化庁から補助金が出されている国内13ホールのうちの一つであり、(公)埼玉県芸術文化振興財団が管理する「さいたま芸術劇場」を視察しました。さいたま芸術劇場は平成6年10月に建設費用220億円をかけオープンし、今年で25周年を迎えました。大ホールは平成30年度の利用率77.6%で、国内最高レベルの演台の広さ、高度な照明・音響を有しており客席数776席となっています。小ホールは特徴のある「馬てい状」の客席で、音楽や多彩な舞台表現に適する客席数266~346席の可変式ホールとなっています。また、音楽ホールは客席数604席を有し、室内音楽を中心とした音楽会のためのシューボックス型で、残響時間2.0秒の優雅な雰囲気が楽しめます。自主事業としては、光の庭プロムナードコンサートをはじめ、県内小・中学校にプロの若手演奏家を派遣するなど、県民が文化・芸術に触れる機会を創出しています。令和元年度の県政世論調査では、この1年間に文化・芸術活動の鑑賞に訪れた機会がないと回答した方が43%と多く、平成22年調査とほぼ変わっていない結果です。また、文化・芸術活動の経験がなかったと回答した方も約66%と多いことから、今後は若年層からのアプローチが必要だと感じます。
フラワーセンターを舞台に12月恒例の花の品評会に審査員として出席しました。花の購買に関する意識調査によると、過去1年間に花(切花)を購入した方は約63%で、その内訳として自宅用に購入する予算は500円から1,000円が36%、プレゼント用は2,000円から3,000円が43%との調査結果が出ています。また、購入場所として花屋や園芸店が最多ですが、自宅用にはスーパーやホームセンター、プレゼント用にはインターネットショップとの傾向があるようです。花を購入しなかった理由としては必要性や習慣がないとする回答が64%、飾る場所がない20%、手入れが面倒17%とあるように、いかに消費者の意識を改革するかが重要だと感じます。花の街こうのすは先ほどの調査結果よりも購買率や消費価格など、他市よりも意識が高いと思いますが、これからの季節はX'masに合わせてポインセチア等を使ったデコレーションで彩りたいですね。
今年で6回目を迎える行政とNPOをはじめとした各種団体が連携しながら子育てを支援するイベントが市民活動センターで大盛況でした。私が伺った時は後半でしたが、エルミ鴻巣の駐車場はほとんど満車で、どうにか6階の屋上に駐車できたくらいの人出でした。昨年は保護者を含めて1,800名の来場者があったようですが、今年はさらに多かったようです。こうのすシネマ(多目的ホール)では無料でアンパンマンの映画上映・クリスマスツリーづくりや読み聞かせなど、小さなお子さんが飽きないような工夫もされていました。保護者やこれから保護者になる方向けに保育コンシェルジュやアレルギーなど、多様化する子育ての不安を少しでも解消できるような相談支援を設けていました。環境にやさしい街、災害が少なく安全な街、人が優しい街こうのすで、多くのボランティアさん達と共に、安心できる子育て環境を作っていきたいですね。
寛文10年に設立し、来年は350周年を迎える岡山県立和気閑谷高等学校。地域との協働による高等学校教育改革推進事業、タブレット(Qubena)の導入の成果について視察しました。全国的な人口減から生徒数も少なくなる昨今、県立高校の再編整備は転換期を迎えています。岡山県教育委員会は令和5年度から第一学年の生徒数が100人を下回る状況が2年連続であった場合に再編成の対象となり、80人を下回る状況が2年連続であった場合は翌年度の生徒募集を停止するという全国唯一の実施計画を打ち出しています。生徒の自主自立を高める為の特色として論語を積極的に人づくりの柱にするべく教育に取り入れ『恕(じょ)』の精神を持って地域と協働する探究人に育成すること。また、魅力化推進協議会(コンソーシアム)、デュアルシステムカリキュラム(学校設定教科科目)、地域協働探究で長期就業体験実習を行うなど、多様化する社会に生徒たちが対応できる人材づくりに取り組んでいます。生徒全員にiPadをレンタルで支給し、生徒自らICT委員会を立ち上げ、授業や生活、勉強、動画作り、プレゼン資料の作成など先進的な取り組みをおこなっています。Qubena導入から2年が経ち、生徒たちの学力向上が実証されているようです。このシステムは問題と解答から個々の学力差や苦手な分野を個々に最適化して、生徒の弱点を克服するような問題の組み立てをクラウド上のAIが判断して配信されます。今はSHARPのBrain+など様々なサービスも出てきていますので、埼玉県へ導入も進めたいと感じました。
産業労働企業委員会の視察で飯能市のメッツアを訪ねました。埼玉の観光事業の課題は東京都と隣接しているが故に観光客の多くが日帰り客であること。また、日帰り客のため観光地での入場料や飲食など、限られた消費であることがあげられます。現在、県ではツアー会社に長瀞や川越を中心とした秩父エリア観光をメインに観光事業が展開されています。フィンランド語で(森)を表すメッツアは宮沢湖周辺の遊歩道を整備し、官民連携で地域振興の役割を果たしています。入場者数は昨年11月19日にオープンしてから当初の予想を上回り、この夏には100万人を超えています。今後の観光事業としては、埼玉は都内に近い事を不利ではなく、逆にメリットとして埼玉観光をPRしていきたいですね。
※平成30年度 埼玉県を訪れた1人あたりの観光消費額(平均)
県外からの宿泊客、21,031円 県外からの日帰り客、7,158円
県土事務所に依頼をしていた鴻巣停車場線(駅前通り)の街路樹の剪定が完了しました。鴻巣停車場線は駅から国道17号までが県道で、国道17号から免許センターまでは市道となっています。この樹木は「トチノキ」、フランス語名「マロニエ」として知られ、大きな葉が特徴の栃木県の県木です。しかし、葉が大きいゆえの悩みもあり、多量の落ち葉の掃除や雨水溝の詰まりなど、ご近所や清掃管理を担うシルバーさん達の悩みを伺っていました。剪定作業にあたっては通行量が多い路線であるため、交通に支障がないよう、また自転車道を塞がないようパッカー車で並行する作業は技術もさることながら、とても交通に配慮されていたと感じました。県では街路樹剪定マニュアルがありますが、新芽を残しながらの作業は管理技術と社員教育の良さを感じました。各分野ごとに多くの業者が存在しますが、技術点や地域への配慮などもぜひ評価してあげたいものですね。
10月12日の台風19号により県内では甚大な被害が発生しています。市内の元荒川でも数カ所(三谷橋付近・郷地橋付近・中斎橋付近など)で越水による道路冠水、農業被害がありました。この日、農業被害においては鴻巣市や川越市など10市町が知事が指定する特別災害に指定されたことで、12月下旬を目途に肥料・種苗の購入費の補助や経営に必要な融資利子が決定されます。河川整備においては既に県土事務所に要望などをあげていますが、中でも緊急性を要する箇所の現場を実際に見ていただき今後の対応を協議しました。元荒川の天端(管理用通路)は高さが一定ではない為、わずかに低い箇所からでも越水することが今回の台風で痛感しました。県からは早期の整備確約もいただきましたので、今後も現場に足を運びながら進捗状況を確認していきます。
8月の知事選挙で大野もとひろ新知事誕生に携わっていただいた市長・市議の皆さんと知事室へ表敬訪問をいたしました。鴻巣市の投票率は36.36%で、平成27年(29.84%)よりやや伸びましたが、相変わらず低投票率であると感じます。知事就任からまもなく9月13日に豚コレラの疑似患畜が確認され、ワクチン接種のための臨時議会(10月31日)の開催や台風19号対応など、寸暇を惜しんで公務に努められています。この日は人口減少、産業団地の整備、台風における災害対策、コウノトリの飼育と施設整備、豚コレラ対策など市の現状と課題について意見交換をおこないました。今後も経験豊富な知事と一体となって、鴻巣市の進める事業を更に進捗できるよう鋭意取り組んで参ります。
地域の防犯活動や交通安全・振り込め詐欺防止など多方面にご尽力いただいている「ワンワンパトロール宮前本田」が主催する焼き芋交流会にお招きいただきました。ワンワンパトロールの結成は、埼玉県内の刑法犯認知件数が平成10年から平成16年にピークをむかえ、総務省権限による警察官の増員が思うように進まないことから、民間のパトロール団体を組織して犯罪の減少を目指す県の取り組みからスタートしました。このきっかけによって民間の防犯団体は平成16年の515団体から平成30年には6010団体と増加したことで、刑法犯認知件数は平成16年の18万件から平成30年には6万件に減少しています。現在、ワンワンパトロールでは登下校の児童の見守りをはじめ、市への危険箇所の報告や交通標識の修繕依頼、地域の交流会の開催など、地域を良くしていこうとする単なる思いだけにとどまらず、自ら参画し活動する「シビックプライド」を持った団体と言えます。わがまち防犯隊・警察・行政が連携協働しながら、安心・安全な街づくりを進めたいですね。
大きな被害をもたらした台風19号から1週間。この日は消防第2分団で管轄する生出塚自治会(1丁目313世帯・2丁目382世帯)の防災訓練に参加しました。生出塚自治会は約40年前に造成された地区ですが、現在は高齢化の進展から空き家も目立っており、1人暮らしなど災害時の要援護者の課題があると言えます。そこで、今年5月には埼玉県住宅供給公社、鴻巣市、生出塚自治会、(公)鴻巣市シルバー人材センター、(社)在宅生活支援パートナー協会による適正な空き家管理、空き家放置の減少を図る協定を締結しています。この取り組みとしては在宅生活支援パートナー協会との協定によって空き家の換気・清掃・目視点検業務が実施されます。消防団としても毎月第一月曜日と第3日曜日に消火栓と防火水槽の点検と地区内の巡回をおこなっています。国際目標SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)誰ひとり取り残さないことを目指す目標を掲げていますが、AIやアプリをはじめとする先端技術に頼ることなく、高齢者や要援護者の目線に立った情報の周知も必要だと感じます。
台風19号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。県内各地でも河川の氾濫、農業被害が出ています。今回の災害で改めて自然災害による防災体制の課題が浮き彫りになったと感じます。行政では防災訓練、各家庭では備蓄など緊急時の対応に取組まれていると思います。今回の台風では情報の混乱、避難指示の開設、避難所へのペット受け入れ、高齢者など通信技術を持たない方への対応、消防団への指令、河川の機能強化など、本当の災害時には機能不全に陥ることが証明されてしまった形です。行政における公助は全県民にまで完全に行き届かない部分がありますが、自助の意味をしっかり意識して行動を取っていただく必要もあります。河川整備や道路冠水などはこれから補正予算などを含めて行政で課題をクリアしていきますが、自助としてはラジオなどによる情報の確保、雨風で防災無線が聞えない場合などはメール配信や電話による問い合わせの態勢が整備されております。個人としては日頃から全部を公助に頼らない意識と備えを意識することも大切だと感じます。
9月20日から開会された令和元年9月定例会が本日修了しました。議案として豚コレラ関係では緊急対策や被害を受けた農家への経営再建に向けた融資制度の創出、感染予防やまん延防止対策として防護柵の設置、防疫措置に対する経費の計上。また、県立学校では、新学習指導要領で求められている情報活用能力の育成を図るため、授業で使用するプロジェクターの購入費。警察本部では事件捜査で使用する携帯電話解析用のパソコン購入費。県土整備関係では河川の拡幅工事などが可決されました。現在、県では来年度の予算編成を組み立てている時期となっていますので、魅力あふれる埼玉・鴻巣を創造するべく鴻巣市の課題と要望を知事におこないました。
*主な鴻巣市の要望①こうのとりの飼育実現に向けた補助・交付金、技術支援②生物多様性を向上させる環境保全型農業への支援、農産物のブランド化③業務アシスタント・カウンセラーなど学校職員の増員④農産物直売施設・地域振興施設への支援⑤第二次救急医療機関に対するインセンティブ支援⑥乳幼児医療費支給事業の対象年齢の拡大など。
ラグビーワールドカップ熊谷会場の最終試合。世界ランク10位アルゼンチンvs同15位アメリカ(9日現在)との一戦は24,400名の観客で大いに沸きました。地元熊谷市の小学生1,500名が両国の国歌を斉唱し、手作りのフラッグを作成して一生懸命に声援を送った様子が報道されています。また、両チームのコーチ等や選手たちも会場設備はもちろん、地元の声援やボランティアからの「おもてなし」の対応を高く評価されたようです。児童・生徒の皆さんはこのような世界的なスポーツ大会を観戦し、ラグビー特有の試合後にお互いを称える精神やひたむきにプレーする姿は授業では決して学ぶことのできない経験だったと思います。試合は両チーム合わせて10本のトライがあり、盛り上がりは最高潮でした。今後はパナソニックチームの移転も計画されていますが、中長期的に今回のレガシーをしっかり活かせるような街づくりを推進したいですね。
台風の影響が心配される中、市内各小学校で運動会が開催されました。この日は6校を回り、児童の一生懸命な姿と学校を支える地域の方々の協力体制を見ることができました。鴻巣市内の小学校の芝生化率は県下トップレベルであり、県の補助金として上限700万円まで(超えた場合は700万円+超える額の1/2)を事業費として補助しています。しかし、維持管理においてはPTAを始めとした地域のボランティアに頼らなくてはならないため、着手した後の維持管理に課題が多く、県内における芝生化率は思うように進んでいない状況です。この日の意見では農村部の学校では刈った芝を堆肥にしているようですが、市街地では堆肥にしても利用できないため焼却場へ直接搬入しているとのことでした。今後は維持管理の費用面など、手厚い支援から校庭の芝生化を推進する必要があると感じます。
自然再生・循環社会対策特別委員会で淡路島で取り組む日本最大級の太陽光発電所を視察しました。この地は昭和48年から平成8年まで、関西空港などに埋め立て土砂の供給をおこなったいた「土取り」跡地で、跡地の利用について自治体・地権者と協議を重ねていました。H 23 年に「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」が成立し、淡路環境未来島構想の1つであるエネルギーの維持を目的とした再生可能エネルギーによる電力自給率の向上を検討した経緯があります。淡路島は豊富な日照時間が確保できるため太陽光発電事業に適しており、危険性を伴う急斜面ではなく「土取り」の平面に設置できるメリットもあったようです。敷地面積67haの広大な地に40ha範囲に131,250枚のパネルを使用して30メガワットを発電。全量を関西電力に売電しています。(年間発電量3,100万kWh・一般家庭約9,000世帯分の年間消費電力量に相相当)
いよいよラグビー杯の開催まで数日、カウントダウンとなりました。W杯3試合の会場となるために改修された熊谷ラグビー場で日本代表VS南アフリカ代表の壮行試合を観戦。4年前のW杯では「奇跡の大逆転」とも「世紀の番狂わせ」とも表現された南アフリカ戦ですが、この日は本番さながら2.4万人収容の会場に約2.3万人が訪れるなど、奇跡の再現を期待する応援に熱が入りました。残念ながら試合には敗れましたが、20日からの開幕に向けて一気に機運の高まりを感じました。本番に向けて移動手段としてのシャトルバス運行、パーク&ライドの実験も行われたようですが、私が最も感じた課題は、フード・ドリンクの大行列です。話では50分以上も並んだと聞いていますので、数日後に迫ったW杯を成功させるためにも、今回の課題を早急に検証し、改善につなげて頂きたいと感じます。
産業労働企業委員会の視察で2020年を目標とする自動走行(運転)を体験しました。現在、沖縄県の北谷町、茨城県の日立市、石川県の輪島市、福井県の永平寺町の4地域で公募選定により実証実験が行われています。永平寺町ではゴルフ場のカートのように電磁誘導式(アスファルトに磁気を埋め込む方式)の路面6kmを走行しています。まだ技術的に運転手(管理者)を設置していないと法的な問題や交差点における安全面など課題があるようです。自動走行は5段階で表現できますが、今の段階はレベル2との事です。レベル2から3へのハードルが非常に高いため、今後、本県においても高齢化や免許返納者、移動手段の確保に向けて予算や技術的な支援が必要だと感じます。
鴻巣市消防団では団員がいかなる時にも人命救助ができる体制を構築できるように、全団員が数年ごとに普通救命救急を受講しています。救命では①予防②早期認識と通報③一次救命処置④二次救命処置と心拍再開後の集中治療という救命の連鎖が大切です。H30年度の県央消防本部(鴻巣・北本・桶川)では1,170回の救急出動があり、うち現場到着時の心肺停止が327件でした。近年、女性消防団や広報誌による救命救急の啓発、119番通報時における指令部からの現場処置の応答によって、一般の方が現場で心肺停止状態に陥った傷病者に対して蘇生をおこなえる割合が高くなってきている成果が出ているようです。救急隊が7~8分で現場に到着してからAED等を用いて蘇生法をおこなった場合、約19%しか社会復帰できていないのに対し、救急隊到着までの間に一般の方が蘇生法を行った場合には約45%で社会復帰されていることから、誰もが実践できる知識と技術の習得が大切だと言えます。受講の推奨は広報誌やHPでも案内されていますので、いざという時に命を救える人財になるべく率先してエントリーしてみてはいかがでしょう。
8月8日告示、25日投開票の暑い夏の熱い県知事選挙が始まりました。上田知事がこれまで4期16年間築き上げてきた成果を継承し、そして更なる発展につなげる候補者として「大野もとひろ」さんを応援しています。大野さんは埼玉県選出の参議院議員として9年間の政治経験や、生まれ育ちも埼玉県であることから埼玉の課題を多く把握していると言えます。埼玉は東京、沖縄に次ぐ全国第3位の人口増加率、企業本社の転入超過数1位など勢いのある県です。ジュニアアスポート事業の展開やウーマノミクス、シニアの活躍、健康増進事業。令和の新しい埼玉県のリーダーを決める大切な選挙ですので、先人たちが苦労して勝ち取った選挙権を無駄にすることなく、多くの方に投票の権利を行使して欲しいと感じます。
まもなく埼玉県知事選挙(8日告示、25日投開票)が始まります。選挙期間中は他の者の政治活動が制限されるため、議会報告57号を7月30日に鴻巣駅東口、8月5日に西口、8月6日にエルミ入口で配布させて頂きました。鴻巣駅の乗車人数は一日当たり約2万人ですが、数年のトレンドで見た場合、利用者は年々減少しています。また、鴻巣駅と同じく圏央道以北に位置する駅の利用者数も同じ状況で、人口減とともに団塊の世代が退職され、あまり駅を利用しなくなったことが要因だと感じます。朝6時過ぎから気温が25度を超える日が続き、熱中症による救急搬送が一気に増えていますので、こまめな水分補給と適切なエアコン使用で暑い夏を乗り越えていきたいですね。
灼熱の太陽の下、県営大宮球場などで第12回関東6県議会議員野球大会が開催されました。関東6県議会とは東京都を除く6県(埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬)で構成されています。本来、埼玉県の担当は昨年でしたが、台風の影響で中止になったこともあり、今年は満を持しての開催となりました。県営大宮球場は高校野球の聖地であり、先週まで各校の熱戦が繰り広げられた球場でプレーできたことは大変光栄でした。試合では女性によるアナウンスや電光掲示板も高校野球と同じ仕様で、管理の行き届いた素晴らしいグラウンドだと改めて感じました。埼玉西武ライオンズも年間数試合開催されていますので、今後も埼玉のプロスポーツ、県民のスポーツ熱を更に高めていきたいと感じます。夏の甲子園も開幕しましたので、本県代表花咲徳栄高校の応援と2回目の栄冠を期待したいですね。
未だ梅雨明け宣言が発表されていませんが、今年で17回目となる常光納涼祭にお招きいただきました。東海地方では台風の影響により高校野球の予選が中止になるなど、その後の進路が心配されましたが、役員の皆さんの熱意と地域の願いで無事に開催されました。全国的に人口減少が進展する中、一世帯あたりの人員(鴻巣市は2.6人、県平均2.4人)も減少し、さらに家族以外との付き合いが希薄にならないよう地域住民が交流を図るための絶好のイベントです。また、PTAをはじめ多くの子供たちが参加することで、防犯ボランティア等で活動頂いている方々との交流が図られ、日頃の声掛けから犯罪の未然防止にも役立っていると感じます。カラオケ、マグロの解体ショー、盆踊り、花火・・豊かな田園が広がる地域唯一の小学校で開催されるとても温かいお祭りです。
中山道を舞台に吹上夏祭りが天候にも恵まれ盛大に開催されました。この日は熊谷「うちわ祭り」と日程が重なっていましたので、人出が心配されました。しかし、普段は静かな中山道も53軒の屋台が出店したことで大変賑わいました。吹上のお神輿は上組と下組に別れており、回転しながら担ぐ喧嘩神輿と言われています。上組と下組の区別をお聞きしたところ、東京に向かった登り方面は下組なんだそうです。理由として、吹上神社の祭事とのことで、吹上神社方面が上組になっているとのことでした。また、山車も同時に街中を練り歩く、神輿と山車の競演が見る者を引き付けます。太鼓と鐘の音色など、伝統のお囃子を次代へと引き継いでいただくためには教える側の苦労が垣間見えますが、地域の大切な伝統を継続させるには多くの人々の熱意が何よりも必要なんですね。
梅雨空が続き、日照不足が気になるところですが、今年も地域の伝統行事が執り行われました。まず、原馬室の祈祷獅子舞ですが、この祭事は埼玉県無形民俗文化財にも指定されており、今年で445回目の開催です。つまり、1574年(戦国時代)から五穀豊穣・天下泰平を願い、地域に大切に受け継がれてきた祭事だと言えます。あいにくの雨でしたので愛宕神社の社務所で執り行われました。
鴻巣夏まつりは勇壮な神輿が歩行者天国になった約3kmの中山道を渡御しますが、1603年の中山道開通の前年から始まったようです。神輿も歴史を受け継いでおり、私の住む町内「富永町」の神輿は文久3年(1863年)の代物です。14代将軍徳川家茂、薩英戦争・・時代背景を想像しながら各地の祭事に出席しています。
健康都市「鴻巣!」を旗印に、鴻巣市では多様な健康づくり事業が展開されています。この日は早朝6時20分から広報誌で周知された市民参加のラジオ体操会が開催されました。市では職員やスポーツ推進委員が健康づくりをリードし、多くの市民が参加している状況から埼玉県より「健康長寿優秀市町村」として表彰されました。市が開催する健康づくり事業に積極的に参加している市民は健康意識も高く医療費も年齢と比較して低い方だと言えます。今後は多彩な取り組みメニューから、誰もが気軽に参加できるような意識変革と未病市民や無関心者へのアプローチが重要だと感じます。
次に熊谷市で実施された荒川北縁水防訓練に伺いました。日頃ご尽力頂いている消防団ですが、台風時や河川水量の上昇時には水防団に代わります。利根川が決壊し、多くの犠牲者を出したカスリーン台風が昭和22年。そして、水防法の施行が昭和24年。70年前の水防法も時代と共に、災害協定を締結する建設業者など人力もさることながら、そろそろ重機を使用した訓練を取り入れても良いのではとも感じます。
広報かがやきに掲載されていた「正しい歩き方セミナー」に参加しました。250名ほどの市民が世界最先端の3D動作解析を用いたエクササイズ「ピタゴ・メソッド」で筋肉を柔軟に使いながら美しい歩行姿勢に変わりました。歩行には連動する腕や肩の筋肉、また、足の指や踵など、ほぼすべての部位に神経を尖らせることが必要との事でした。特に背中(背骨)を上空に引っ張られているような体幹を意識することで高齢者は猫背になりがちな姿勢から背筋が伸び、筋肉を鍛えながら歩行できるようになります。健康保持には栄養・社会参加・運動が大切ですが、最も身近な運動は歩く事から始められます。筋力低下を防止するために筋肉を貯筋し、歩いてのお出かけを意識してみてはいかがでしょう。
6月議会中ですが、この日は一般質問終了後に会派で白岡市にある白岡市地域包括支援センター・ウエルシアハウスで勉強会を開催しました。地域包括支援センターの運営は社会福祉法人や医療法人が多く、民間が運営しているケースはほとんどありません。ここはドラッグストア(ウエルシア)前という立地もあり、地域住民が気軽に立ち寄り、交流・相談できる安心感から毎日多くの方が訪れているようです。また、シニア料理教室や行政書士による相続相談なども随時開催されていることから、引きこもりがちな高齢者が出かけるきっかけづくりにもなっています。2020年から2025年にかけて要支援や要介護認定者が急増すると予測される中で、要支援や要介護の危険が高い状態を指す虚弱「frailty」フレイルをいかに食い止めるかが鍵となります。そのためには栄養・身体活動・社会参加が重要ですので、生きがいを保つための就労やボランティアの窓口を更に広げたいですね。
6月議会に関わる議案調査で、県南部地域特別支援学校(仮称)が敷地内に整備される県立戸田翔陽高校に伺いました。県では既存の県立高校を改編し、不登校経験者や高校中退者、働きながら学びたい社会人などを受け入れるパレットスクールを2011年から実施しています。令和3年4月に県南部地域特別支援学校(仮称)が敷地内に整備される戸田翔陽高校は、県内に3校あるパレットスクール実施校です。近年の教育ニーズの多様化や課題解決のため、自らの学習スタイルと興味・関心や進路希望に合わせて午前・午後・夜間の3部制、単位制になっています。スクールカウンセラー、ソーシャルワーカーが常駐しながら生徒のケアに努めており、同学年であっても学習レベルに合った授業が選択できます。多くの生徒は4年ではなく3年間での卒業を入学時からの目標としており、大学・短大・専門学校・公務員・就職など、進路先も様々です。不登校や中退などを経験した生徒にとって、やり直すきっかけとなる素晴らしい取り組みだと感じます。
本日、改選後の各会派構成が決定し、会派結成届けを提出しました。私は前任期までと同様に無所属議員の仲間と「無所属県民会議」で活動いたします。今回、新たに当選した方や他会派から加入された方を含めて、改選前の7名から倍増となる14名の会派となりました。私自身は市議会2期・県議会2期目ということもあり、引き続き総務会長を担わせていただくことになりました。また、この日は新会派結成後に数日前の降雹被害による県内の梨農家さんへの早急な対策と支援を求め、上田知事に要望書を提出いたしました。新しい会派構成人数は以下の通りです。自民49・無所属県民会議14・埼玉民主フォーラム12・公明9・共産6・無所属改革2・無所属1
午前中は第26回ふれあい鴻巣ウォーキングで景色と風を感じ、多くの方と会話しながら楽しく歩きました。今年も時間差でおこなわれる開会式の都合もあり、短いコース(今年は6㎞)に参加しました。午後は関東工業自動車大学校で開催されているクラシックカーフェスティバルへ。近年ではほとんど見かけなくなった埼玉県を示す「埼」や茨城県を示す「茨」ナンバーなどオーナー自慢の愛車が披露されました。また、「埼」や「茨」でもなく数字のみの車両もありましたが、埼玉県=11番を示すような都道府県番号の表示でしょうか?約40年ほど前のスーパーカーブーム時代には、カウンタックやランボルギーニ・ミウラなど、入場料を払って見た当時の記憶を懐かしく感じます。いよいよ平成の時代も3日となり、麗しい平和な時代へと伝統文化と記憶の継承を引き継いでいきたいですね。
現在、川里地域において「ほ場整備」が進められています。受益面積は74.7ha(鴻巣市51.7ha・行田市23ha)で、事業期間は令和3年度までの予定です。鴻巣市側は明治末期、行田側は昭和30年代に10a区画に整備され、ほ場内の幹線水路は整備されていますが、小用水路・排水路は未整備のため用水の配分と排水の流出に支障が出ています。また、農道も狭隘で未舗装であることから、農業の生産性向上を図るための必要な農地の大区画化を図っています。約9.3億円の事業費(国50%・県27.5%・市20%・地元2.5%)のうち、現在の進捗率は25%であり、担い手の農地集積の加速と競争力強化に向けた取り組みが行われています。
県議選の真っ最中ですが、仲間の選挙応援から移動し、知事公館で開催された「彩の国功労賞」贈呈式に会派を代表して出席しました。対象者はサッカー・ワールドカップ(ロシア大会)で活躍され現在、浦和レッズに所属する槇野智章選手、フランスのチームに所属する与野市出身の川島永嗣選手(父親が代理)、ドイツのチームに所属する熊谷市出身の原口元気選手(同)です。槙野選手からは話題となっている映画「翔んで埼玉」に出演していることや、埼玉を本拠地としている浦和レッズの話など、これからも埼玉県を元気にしていく意気込みなどが話されました。まさに、シビックプライドからSAITAMAプライドへと、新しい元号と共に翔ぶ勢いを持ち続けたいですね。
川里(赤城公園)・吹上(鎌塚イベント広場)・鴻巣(鴻巣公園)など、各地域の桜まつりが開催されました。近年、温暖化の影響で桜の開花も早く、主催者側はイベントの開催を3月末か4月開催かで、予算上では年度またぎになるため補正予算の計上など苦労されているようです。3地域の中でも特にお薦めの「埼玉自然100選」にセレクトされている吹上地域の元荒川では、協議会との連携のもとに、昨年度から県が整備している遊歩道やイベント舞台など、賑わいの創出に向けた取り組みがおこなわれています。市街地を流れる元荒川に桜のトンネルが織りなす自然環境は日本の四季や美を感じます。咲き具合は7部咲きといった状況なので、次の週末でも十分に花見が楽しめそうですよ。
通算4回目の選挙(市議選2回・県議選2回)は無投票にて当選させて頂きました。今回の選挙は、県内52選挙区のうち2003年の20選挙区を上回る過去最多の22選挙区で無投票となりました。また、鴻巣市では1991年以来28年ぶりの無投票でもありました。要因として、国政でも自民一強が続くように自民以外の政党が候補者の擁立に苦労しているためでしょうか。今回の無投票当選はある意味重く受け止めなければなりませんし、与えられた使命は非常に大きいものと感じます。今後もしっかりと地元鴻巣を中心に「魅力あふれる埼玉・鴻巣」の実現へ取り組んで参ります。また、本日から新しいスタートとして早朝から駅頭活動を行ってきました。土曜日でしたので駅利用の方は少なかったですが、気持ちを新たに再出発です!
鴻巣花き・親睦会・買参人会主催の春季品評会の審査員としてフラワーセンターへ伺い、一般鉢花・花木・植木の部の審査をおこないました。園芸には全く携わった事のない素人ですので審査は非常に難しく、飛び交う専門用語すら理解できません。審査方法は1人当たりの持ち札10票を出品物に貼るといった感じですが、今年は思い切って貰ったら嬉しい、プレゼントにして喜ばれそうな出品物を選びました。まず、ガーベラとラナンキュラスの色合いが目に留まり、直ぐに札を付けましたが、私が選んだラナンキュラスが県知事賞になりました。毎年、専門の方からレクチャーを頂くことで、改めて花き園芸の深さを思い知らされます。園芸農家さんが気候変動の苦労や改良を重ねた花がいよいよ市場から飛び出す季節ですね。
2月20日から開会された2月定例会ですが、任期満了を迎える改選期とのこともあり、例年と比べて短期に集約した定例会が本日終了しました。河川の雑木伐採をはじめとした補正予算や人生100年時代に向けた健康づくり基金の関連事業など、新年度予算が可決・成立しました。鴻巣市にとっての大型予算として、企業局が箕田地区に整備する産業団地に約52億(31年度19.6億円、H33年までの継続費)が挙げられます。圏央道以北の自治体は厳しい人口減少が課題となっていますが、雇用の創出、税収の確保、転入人口の増加など、市にとって非常に効果の高い事業となることでしょう。今後は農林調整などクリアしなければならない課題はありますが、事業成功に向け確保された予算をしっかり執行できるよう取り組んで参ります。
北は北海道(函館)、南は九州(福岡)からの参加者もあったパンジーマラソン。約5,000名以上のランナー(最高齢87歳)が健脚を競いました。埼玉栄高~日体大時代に箱根駅伝で活躍し、現在はHondaに所属する地元出身の服部翔大選手もハーフに出場しました。開会式で1キロ3分半ペースで走ります(ペースを落として走る)と挨拶したとたん、ほとんどのランナーは瞬時に諦めた様子でした。服部選手に聞いたところ、そのペースで走ると1桁の順位に入るとのことです。順位もさる事ながら、このような大会を開催することで多くの方が日々練習を重ね、やがて運動習慣から結果的に疾病予防や医療費の削減に繋がる素晴らしい取り組みだと感じます。
吹上地域の小谷地区に8羽のハクチョウが飛来しました。過去2年は12月に飛来しているため、昨年から今か今かと関係者も気にしていたと思います。ハクチョウはシベリアから強い風に乗って北海道から東北・新潟に飛来するようですが、当然エサとなる環境も必要になります。この場所はコウノトリを育む会や小谷南グリーンネットの会の皆さんが冬水田んぼとして、本来は堆肥など土づくり期間とされる冬でも田に水を張りザリガニやカエルなどの住処や産卵場所となるよう取り組んでいます。昨年は野田市で放鳥されたコウノトリ「きずな」の飛来もありました。気候変動適応法も12月1日から施行されていますので、人間の環境への対応もさることながら、生き物にも優しい環境を意識・実践する市民を一人でも多く育てることも役割りだと感じます。
12月定例会では、私が会派を代表して一般質問をおこないました。シビックプライドの醸成では、県民の地域活動の参加を促進し、地域の課題解決のために具体的な行動に取り組む姿勢や参画をどう推進するか。アルコール依存症対策では、早期の相談や受診につなげるため、県独自のスクリーニングテストの導入。警察官の安全対策では交番・駐在所の安全管理や背面防護板付き防刃ベストの導入など、7項目にわたり知事をはじめとした執行部に見解を伺いました。それぞれ実施に向けた答弁があり、早速、知事ブログでは「KAST」の導入が発表されました。私たち、無所属県民会議は「県民こそが主役の県政」となるよう、今後も「魅力あふれる埼玉」の実現のため取り組んで参ります。