令和2年活動報告
今日の特別委員会はこれまでの議論で委員各位から出された意見・提言を踏まえた県の対応状況や考え方について審査がおこなわれました。現在、無症状または軽症者については原則ホテルで10日間程度の宿泊療養となっていますが、感染者数の急増から施設の確保が急務となっています。(吹上地域のルートイン鴻巣が18日から宿泊療養施設として稼働)宿泊施設待ちの自宅療養待機者は家庭内感染のリスクや災害時の避難体制、血中酸素を計測するパルスオキシメーターの確保、保健所との連絡体制と医師によるオンライン診察、容態急変時の搬送など的確なマネジメントが重要になります。また、重要施策を提言する専門家会議の委員は県医師会長や防衛医大の感染症専門医など6名全員が医療関係者です。県経済や雇用への影響を分析する経済分野の専門家を委員に加えることで違う角度からの助言をいただけるのではないかと思います。現在、大宮区・川口市・越谷市において酒類を提供する飲食店には特措法に基づく短縮営業の協力要請が延長されましたが、事業の再開と継続を目的とした中小企業・個人事業主支援金も含め、事業効果をしっかりと検証することが必要です。
私が一般質問でおこなった「県道 東松山鴻巣線、御成橋を含めた荒川河川区域内の4車線化」が今朝の建設新聞1面で取り上げられました。*中央の写真は昭和40年竣工式の写真です。私の質問内容はコチラ⇒県道東松山鴻巣線は東松山市から吉見町、鴻巣市に至る幹線道路であり、国道254号や国道407号に接続し、また、荒川を越えた御成橋東交差点では上尾道路とも交差する予定となっています。現在、県では企業立地ポテンシャルを高めるため、埼玉県の骨格を形成する主要な幹線道路である4路線、4箇所について開通目標年度を公表し、インターチェンジへのアクセス機能強化を図る道路整備が推進されており、この路線では現在、令和3年度末の供用開始を目指して「道の駅 いちごの里よしみ」から「久米田交差点」までの4車線化工事が進められています。東松山鴻巣線の最重要課題は河川区域である川幅日本一2,537㍍の荒川に架かる御成橋の4車線化であり、事業にあたっては河川区域内の都市計画の変更や805㍍の御成橋と共に横提区間の工事が挙げられます。現在の御成橋は55年前の昭和40年に3.8億円の建設費をかけて完成し、竣工式には当時の知事が出席するなど、待望の橋梁であったことが当時の記録から見て取れます。現在、圏央道桶川北本インターチェンジから国道17号バイパス鴻巣市箕田交差点を結ぶ上尾道路Ⅱ期工事9.1㌖の事業化によって用地買収も進んでいることから、この路線が接続する御成橋東交差点までの4車線化が待たれます。県内では東西を結ぶ路線には4車線は少なく、災害時の緊急輸送道路としても重要であることから早期の整備が必要です。御成橋を含めた荒川河川区域内の4車線化の見通しについて問う。
新型コロナに対する県の取り組みの検証と今後の対策について設置された2回目の特別委員会が開催されました。今回の分野別では財政・組織・情報発信についての審査がおこなわれました。これまで約2,000人以上の職員が部局を超えて応援対応に当たっていますが、県民1万人あたりの職員数が全国一少ない11人である本県(全国の都道府県平均は23人)は時間外勤務が増えている状況から定数増が欠かせないと思います。この10数年間で1,200名以上の職員数が削減されていますので、必然的に時間外労働が増えてしまっている傾向があります。県職員は一部を除き労働基準法36協定(33条による)の対象外になりますので、定数増を図るべく「時間外労働および総勤務時間の縮減のため職員の増員を図るなど実効性のある働き方改革を進めること」と意見・提言をおこないました。
上尾道路の計画線上にあたる箕田地区で埼玉県埋蔵文化財調査事業団が発掘調査をおこなっています。ここは箕田源氏ゆかりの地で平右衛門(へいえもん)遺跡と名付けられ、調査によると平安時代~鎌倉時代のものであるそうです。遺跡名称の多くは小字(こあざ)名などを使うことが一般的であるようです。試掘時には関東ローム層を平たく採掘することで赤土に交じって黒など、異なる土が出ることで遺跡の有無が分かるようです。国道を建設するにあたっては国(国交省)から県へ埋蔵物(遺跡など)の情報照会があり、その後、試掘調査の実施から国が事業団に委託して調査がおこなわれます。県内には約11,000か所の遺跡がありますが、悠久の歴史を大切に保存していきたいものですね。
昨年秋の台風19号では県内でも大きな被害があったことから「災害に強い埼玉の構築」として、県土整備部予算は前年比14.4%の予算を確保しています(国の直轄事業を除いて約105憶円)。特に、堤防の強化・河道の確保・排水機場の耐震補強などを進めますが、市内では河川中の雑木伐採や溜まった土砂を取り除く(浚渫)をおこなっています。昨年からの雑木伐採が完了し、現在は安養寺堰の上流に溜まった土砂を搬出する作業が始まりました。河川内に工事車両が搬入できないためか、搬出する土砂でスロープを作りながら進めているように感じました。今後は元荒川の護岸の嵩上げも予定されていますので、小まめに現場に足を運びながら進捗を確認したいと思います。
4月30日、21時34分に臨時会が閉会しました。私が所属する企画財政委員会では新型コロナウイルスの蔓延防止、医療体制の整備、経済の回復・活性化のための「埼玉県新型コロナウイルス感染症対策推進基金」を設置して、県企業局から100億円の借り入れをおこなう条例などが全員の賛成で可決されました。また、感染症応援資金を創設し、制度融資枠を3,600憶円から8,000憶円に拡大しました。個人事業主・中小企業については、現金給付で支援する「中小企業支援金(上限30万円)」は、産業労働企業委員会で審査をおこない、関係する補正予算を執行する上での「決議」が可決しました。全委員の賛成で成立し、本会議でも全委員が提案し、賛成・可決されました。決議の内容は①埼玉県中小企業・個人事業主支援金の支給要件については、知事が支援金の考えを表明した4月17日以前の休業の捉え方を事業者の実態に合わせ更に弾力的に運用するとともにその周知徹底をすること。②支援金の支給を速やかに行うこと。の2点です。困っている個人事業主・中小企業の支援について、県がこれまでの方針から積極的に支援するよう求めるものです。*議員座席は1席づつ空けたことで両側の通路・後方スペースを活用しました。
緊急事態宣言中の免許センターを利用者が多い時間帯の8時過ぎに調査しました。雨天により電車を避けマイカーで来られている方が普段より多いためか、すでに駐車場には多くの車両が埋まっています。かなり奥に誘導されましたが、まだ次々に車両が入ってくる状況です。コロナ対策として、施設入り口には警察官2名が待機し、サーモ検温と消毒の声がけをしていました。また、対面しなければならない証紙の購入や交通安全協会のカウンターには飛沫防止の透明カーテン等で工夫はしていますが、かなり混んでいる印象を受けました。免許の延長措置については先日、警察庁より方針が出されていますが、年配の方が職員に問い合わせしをしていましたので、混雑解消のためにも郵送可による周知を更に図っていくべきと感じます。*免許の有効期限が迫っている方(3月13日〜7月31日)は郵送手続きによって3ヶ月の免許証の延長ができます。県による緊急事態措置(第2弾)発表では自動車教習所や延床面積が1,000平方メートルを超える教育施設の使用停止、もしくは開催停止の協力を依頼しています。県内各地から訪れる方からの不明な感染経路によって警察官が感染してしまった場合は警察署も含めて現場の人員不足も危惧されますので、免許保有の権利などを確実に考慮しながらの対策が急務だと感じます。