平成29年活動報告
常任委員会で八ッ場ダム(完成予定平成31年度)、長野駅(善光寺口駅前広場整備)の視察をおこないました。八ッ場ダムは昭和45年に建設事業に着手し、1都5県が事業合意した当初は2,110億円、平成16年には4,600億円、昨年度は720億円の増額変更(埼玉県負担分は88億円)となっています。現在は約4割の進捗で、毎日約700名が現場で働いているとのことでした。本県にとっては治水・利水の面で必要不可欠な施設ですので、県議会では早期完成と工事費をこれ以上増額しないよう国に求める決議を可決しています。今後も更に徹底したコスト縮減に取り組み、総事業費を圧縮するとともに安全な作業のもと早期の完成を図って欲しいと感じます。
一昨日の雨の影響で初の順延となった第16回こうのす花火大会が開催されました。約20年程前に青年部の組織活性化委員会で新規事業開催のアンケートをおこなったところ、多くの部員から『花火大会』との意見が出された事から検討が始まりました。しかし、花火には膨大な費用がかかる上、警察・消防の許可や会場設営など、多くの課題を1つ1つクリアしながら、4年後に第1回大会を3,000発でスタートできた当時の苦労を懐かしく感じます。また、現在、打ち上げている四尺玉へのチャレンジは、新潟県の片貝(合併して小千谷市)まつりの四尺玉を視察した経緯から始まりました。花火大会当初からの目標である、子ども達へ夢と希望、郷土への愛着をこれからも繋げて欲しいと願います。
寄居林業事務所『上の原採種園』で木材加工と供給のため早い成長と、100分の1程度まで花粉を抑える少花粉スギの研究を視察しました。研究苗は摘心から横枝を伸ばし種の採取をし易くしています。今は県民の4人に1人は花粉症のようで、少花粉スギや無花粉スギの苗木を伐採後の現場に植林しています。続いて、老朽化で施設の改修や新しく県産畜産物直売所などを新設する秩父高原牧場を視察しました。県内に約200軒ある畜産農家から乳用牛の預託と育成、和牛の育成について説明を受けました。近江牛や松坂牛に比べあまり馴染みのない県産牛ですが、頭数を増やし、卸しやスーパーで流通の拡大を図ることで県産ブランドのモデルを確立できればと感じます。
新座市在住の小学6年生11歳の秋也君は県内でただ1人の心臓移植が必要な少年です。小学1年時の心電図検査で異常が見つかり、心臓の壁が硬くなって心不全につながる拘束型心筋症と診断され現在も必死の投薬治療を続けています。しかし、投薬治療だけではあと1年頑張れるかどうかの瀬戸際で、アメリカでの心臓移植だけが命を繋げる唯一の道です。今日は雨の強い日でしたが、浦和駅東口と西口でボランティアの皆さんと菊地秋也君がアメリカでの心臓移植手術をおこなうための街頭募金活動をお手伝いしました。浦和レッズで活躍した原口元気選手(現ヘルタベルリン)も病院を訪ねてくれたようです。ぜひ、皆様のご支援を秋也君へお願い致します。
※並木事務所でも秋也君の募金活動をおこなっています。
近年、アド街ック天国や路線バスの旅などのテレビ番組で地域の隠れた観光スポットが紹介されておりますので、わが街鴻巣の隠れたパワースポットをご紹介いたします。
三社巡りの御朱印・・・鴻巣総鎮守の「鴻神社」・鬼退治のお宮「氷川八幡神社」・市天然記念物のケヤキがある「三ツ木神社」の各神社で参拝し、御朱印三種類をうけると満願守がもらえるようです。
二神めぐり・・・災難を取り去る(とりさる)お守り。悪い事を取り去り、良い事を引き寄せる。
このお守りは厄や災害・病気・悪運など悪い事を「取り去る」よう特別に祈願したお守りです。
こうのとり伝説がある鴻神社は「とり」のお守り。サルを眷属とする三ツ木神社は「さる」のお守り。
二神めぐりを行い二つ合わせてお祀りすることで運勢が開けると言われています。
※三ツ木神社ではサルの石像に自分の身体の悪いところと同じ箇所に朱色の粉を塗り付けると悪いところが治ると言われています。
自然豊かな兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園と市立コウノトリ文化館を訪ねました。昭和46年に国内最後のコウノトリがこの地で絶滅して以来、約30年がかりで農業の無農薬・減農薬、水田の魚道など様々な苦労を経て平成17年に飼育から放鳥に辿り着き、現在は野生を含め182羽が生息しています。施設や研究は県から予算措置され、市の基金にも年間1,000万円以上が寄付されて餌代などに充てられています。減農薬・無農薬のブランド米はJAとのマッチングで高値で買い上げられることで、生産者は冬水田んぼや代掻きなどの苦労はあるものの安定した取り組みがなされています。人と生き物が共生する街を目指す鴻巣市の取り組みに対して多くのアイデアと課題を見つけました。